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井之頭病院 看護部
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令和2年度 東京都精神科医療地域連携事業 (北多摩南部保健医療圏域)

初めてのWeb講演会が開かれました。
11月4日(水)19時より、コロナ対応として今回初のWeb講演会を開催し、不慣れな方でも参加しやすいように専門業者の方にも入っていただきました。
講師は、昨年度症例検討会で好評をいただいた弁護士の松原拓郎先生をお呼びして、「医療・介護・福祉の連携における個人情報の扱いについて」をテーマにご講演頂きました。
私達従事者が対象者皆様の個人情報をどのように考えて対応していくのか。改めて学ぶ良い機会になりました。詳細は以下のアンケート結果をご参照ください。
松原先生、お忙しいところありがとうございました。


1. 所属機関別満足度


令和2年11月4日(水) 令和2年度 ウェブ講演会 アンケート集計結果
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
回収 44人


回答者の全員が満足またはやや満足に回答されていた。


精神科以外の医療機関 精神科の医療機関 行政 訪問看護ステーション 地域包括支援センター 地域活動支援センター その他(障害福祉サービス等)
満足 3 16 3 1 6 2 5 36
やや満足 0 0 2 0 4 1 1 8
どちらともいえない 0 0 0 0 0 0 0 0
やや不満 0 0 0 0 0 0 0 0
不満 0 0 0 0 0 0 0 0
無回答 0 0 0 0 0 0 0 0
3 16 5 1 10 3 6 44

2. ウェブ講演会の感想


・曖昧な点が明確に理解できてよかったです。個人情報同意書の内容を見直したいと思いました。
・法律の専門家から個人情報保護の注意点について直接聞ける機会は貴重でした。特に医療福祉関係者にとって身近な問題としてわかりやすかったです。
・法律に関する内容なのでそもそも難しいのですが、それでも講演者の先生がわかりやすい例を挙げて説明していただけたのでよかったです。
・ありがとうございました。
・分かりやすい説明をありがとうございました。
・難しい内容をわかりやすく解説していただき、今後の参考になった。
・特に記録の取り方(分かっているつもりだが、事実のみの記録となっていなことが多い)
・大変に参考となった。職員会議でも本日の講義内容を共有しながら、記録や面接時の対応についても、徹底する必要があると思った。
・情報の取扱い、開示前提の記録などポイントをしっかりお話頂き、日頃の支援に大いに役立てることができると考えます。この状況の中オンラインでの開催感謝いたします。連携しているもの同士が話し合える場があると良かったです。今後の期待も含めて。
・ありがとうございました。
・支援の重要部分である個人情報についての講演会を開催していただき、あらためて気を引き締めることができました。
・行かなくてよくてありがたかったです。
・ネット環境が良くなく、止まってしまうことがあったので、あとで録画された動画等を配信してもらえると嬉しいです。
・個人情報の取り扱いの考え方がわかった。
・個人情報の取り扱いについて具体的に留意すべき事項をわかりやすくご講義いただき、役立ちそうです。実際の事例などももう少し伺えたらもっと良かったです。
・個人情報の取り扱いについてなんとなく、経験上で動いていたことを、根拠を持って、どうしたらよいかを教えていただいたように思います。
・個人情報そのものについての説明も分かりやすかったです。また、記録の取り方について支援そのもののあり方と密接に繋がっているんだと認識させられました。ありがとうございました。
・疑問が解けた。
・貴重な機会をありがとうございました。
・日々の業務で改めて確認が必要なことについて知る貴重な機会となりました。目的外使用や、第三者提供と言ったポイントを分けて整理していくことなどもしていきたいと思いました。
・記録の残し方のポイントが、とてもわかりやすかった。開示請求された時に不可解な黒塗りにならないように、事実と評価の記入欄を分けて記入出来るフォーマットが必要であると感じた。
・簡潔で理解しやすかった。
・とても有意義な研修をありがとうございました。個人情報保護法について、改めて考える良い契機となりました。
・とても分かりやすい表現でした。普段の業務でも意識する必要があると実感しました。
・とても大事なテーマで大変参考になりました。
・とても整理されていて、分かりやすい内容でした。特に記録の取り方については、早速明日から意識していきたいと思いました。
・とてもわかりやすく、勉強になりました。明日から実践していきたいことが多くあり、とても現場にあった講演でした。先生ありがとうございました!企画をしてくだった井之頭病院の関係者の皆様、ありがとうございました。
・ご本人の支援のために個人情報を扱うのだという、支援の根本的なところを改めて再認識する機会となりました。日々の記録も、心して記したいと思います。
・カルテ開示請求やカルテ記載の注意事項について具体的なお話があり、たいへん参考になりました。
・オンラインなのでマスクなしかと思っていました(^^;。セミナースタイル&講義内容とても参考になりました。ありがとうございます。
・ウェブ講演会でしたが、通常と変わらず大変理解しやすかったです。
・アクセスにやや手間取りました(自宅のWi-Fiの問題と思われます)が聞きやすく分かりやすいお話しで大変参考になりました


3. 精神疾患のある方や精神疾患が疑われる方の連携について、関心のあるテーマはありますか。


精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 10

精神科から身体疾患の診療科に紹介する上での連携 8

地域生活を支援する上での連携 8

身体疾患の診療科から精神科に紹介する上での連携 7

医療機関(精神科または身体疾患の診療科)につなぐ上での連携 7

その他(就労支援機関と精神科医療の連携) 1


4. 地域でどのような体制があれば精神疾患のある人が適切な医療を受けられると思いますか。


・アウトリーチ体制 ・その人の病状にあった病院を探してくれる相談窓口。市役所の連携窓口は、具体的な対応ができていない。
・一部分であるかもしれませんが、精神科外来の中に不定期もしくは週1回でもいいので身体疾患専門の内科医、または脳外科医などがいてくださると身体疾患についての早期発見や他院への紹介、予防効果がきたいできるのではないかと思います。
・介入が困難なケースは増えていると思います。今まで受けたことがないからという理由で支援につながらないことは、当事者が支援から漏れて孤立すると思います。困難なケースでもそれぞれの職域で何ができるのかをあきらめずに考え続けることが大切と思います。
・関係者間の相互理解
・互いの得手不得手を関係者が認識し、その隙間をどう埋めていくか、実践のなかで議論することに加え、その積み重ねがその他の事例にも応用できるように共有していくことでしょうか。
・隙間が最も扱いにくい現状があります。
・行政、市民、医療機関、支援機関が情報を共有する機会が複数あること
・在宅支援チームが精神分野の専門職からコンサルテーションを受けられる体制など
・支援者が、地域の医療機関の実際を知ること
・精神科の十分な訪問診療があるといいと思います。
・精神科病院から身体科医療機関へのリエゾンチームを派遣する体制
・精神科病院と保健所の濃厚な連携。
・精神疾患が疑われる方(未受診等)へのアウトリーチの充実
・精神疾患のある人は、自身に精神疾患があるとは自覚していない人も多いので、24時間、いつでもだれでもどんな相談でも受けられるサービス。
・その相談を受ける側は専門家で、精神疾患であるかどうかを判断し、必要があれば医療につなげられるようなシステム。
・精神疾患のある方が、内科的、外科的な疾患で入院が必要になった際に受け入れてくれる病院が少なく、また付き添いを条件とされる場合もあります。地域にいくつかベッドが確保されていて相談に応じてもらえるようなシステムができるとありがたいです。
・精神疾患は誰でもかかりうる疾患であり特別なもの偏見を受けるもではないという認識が市民にひろまるといいと思います。
・精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築が始まっているが、医療と福祉の関係者が顔の見える関係づくりも含めて、定期的な話し合いの場を持つ必要があると考えます。そういった土壌づくりをしっかりと構築することによって円滑な支援ができるようになると思います。
・早期に発信することができる支援者がいるかどうかが重要と考えます。関係機関、地域住民とのネットワーク構築が必要と考えます。 ・相談窓口が身近にあることでしょうか?
・地域支援をしていると、精神疾患があるがゆえに、あたりまえに受けられるはずの身体疾患の適正な治療は受けられていないケースに日々葛藤しています。地域、在宅で必要な医療が包括的に受けられる体制を望みます。
・難しい問題ですね。引き続きネットワークの構築を地道に続けて相互理解していくことですかね
・病院と地域支援者の充分な連携体制。本人や家族からのSOSを迅速に受け入れられる窓口体制などが重要だと思います。
・病院に受診・入院している段階から地域への円滑な連携が必要であると考えます。地域で、もっと精神科疾患を有する患者様を支える器があると良いのですが…。
・複数の支援機関が関わりながら、支援方針や介入のタイミングを相談できる環境があること。
・本人、医療、福祉、地域の連携が、スムーズでシームレスかつ、個人情報保護法に違反しない形でとれるよいと思います。
・慢性の精神疾患を抱える方々が地域で生活できる場所を十分に確保することと、そこでサポートする支援者らの医療に対する知識力を向上させる仕組みづくりをつくること。
・未受診、または受診中断の方へ継続的にアプローチできるしくみ。三鷹ではアウトリーチ事業がそれを担っているのだと思いますので、今度はこういった医療と本人の生活をつなぐ事例をとりあげていただけると、地域側で支援をしている者としては役立つと感じます。